手当たり次第花見作戦【福島 花見山】
介護は気持ちから…か。高齢者の骨折がこれほど心に影響を及ぼすとは。
あれほど行動的だった親が。出るのが億劫になったようで。
治って少したった去年の今頃は、「外の空気が吸いたい」とまだ良かった。
だが行楽の春になった途端、「出たくねえ」 「もう歳だぞ」 と言い出す始末。
うーん、困った。このままでは…寝たきり? うーん。
いや待てよ。わたしゃそんな人を励ます仕事をしてるではないか。
それなら言葉&励まし&誘導作戦の開始である。ポイントは「花」。
私 「○○で紫陽花が咲いたってよ」 「今が見頃らしいぞ」
親 「あそこの紫陽花は青い花がとても綺麗なんだ」(花の知識は人一倍有)
私 「じゃ見に行くか」→ 「行くべ」 → 「行くぞ」
親 「そうだな、行ってみっか」
作戦成功。事ある毎に話かけ、誘っていたら乗ってくるようになった。
特に去年の 「紫陽花作戦」 「山藤作戦」 は大成功。
秋には自分から 「裏磐梯の紅葉でも見に行くか」 と言うまでに。
(よし、よし)
ところが…である。晩秋にまた手術をしたら、元の木阿弥状態…。
再度、うーん、困った。しかもこれから冬。花も咲いていないしなあ。
でも救う神はいた。この冬は暖冬。しかも花見山で「ロウバイ」が咲いたと。
さっそく作戦再開。半ば強引に連れていって記念に一枚。
*ロウバイは梅系で早くに花を咲かせます。黄色がとても上品です。
ちなみにこの時期の花見山は交通規制がなく、公園の近くまで車で行けます。
さらに2/11の建国記念日は全国的に晴れ。丁度休みで作戦開始。
「暖かいから花も早いかな」 → 「早いかもね」 → 「今、なんか咲いてるかな」
→ 「水戸の梅なら早いのは咲いたかも」 → 「行ってみっか」 → 偕楽園へGo!
普段は数百mも歩けば音を上げるのに、梅見たさに駐車場から1km近くも
歩く元気さ。まっ、休み休みだけど。でも優秀優秀。記念に2枚。
(白梅)
*まだ満開には程遠いのに、園内は休みのせいか大盛況。それでも中には
写真の白梅や紅梅のように、かなり満開に近い木もありました。
ちなみに梅まつりは2/20からです。(期間中のみ駐車場は有料注意)
(紅梅)
行く前はブツブツ言ってても、行けば行ったで大満足。満足した後の台詞が
「冥土の土産」。まあこれは高齢者の常套句。
それでも気持ちは幾らか前向きになったようで、「老人会の新年会へ行こう」
と言うまでに。その調子その調子。
もう少しの辛抱で春。「手当たり次第花見作戦」 さらに継続中。
~小林~