「私が好きな花」~喜多方市~
春の訪れとともに出回り始める山菜。独特の苦みと香りが楽しめ、春を感じさせてくれます。
山菜を食べると、苦味や辛みが冬の間に縮こまっていた体に刺激を与えて、体を目覚めさせ活動的にしてくれるようです。この苦味成分は新陳代謝も促進してくれ若返り(!?)にも役立つようです。
私が生まれ育ったのは、浜通りの海岸沿いです。東に海、西に山があって自然に恵まれた所です。春先には毎日のように、ばぁちゃんとおにぎりを持って朝早くから山へ山菜取りに出かけました。わらび、ぜんまい、ふき、タラの芽。子供の頃は食べることより取る楽しみ、特に山菜を見つけた瞬間の嬉しさがたまらなかったですね。
浜通りから会津へ移り住んで25年。山に囲まれた盆地ならではの食生活に戸惑いながらも、新たな山の恵みと出会うこともできました。
保存食として乾燥させたにしんを、山椒とともに汁に漬け込んだ、にしんの山椒漬け。今年初めて自分でも作ってみました。自分好みの味付けに出来て、これまた美味。
これをきっかけに、この1~2ヶ月は休みになると八百屋さんへ行っては、こごみ、朝取りの筍、ふき、わらびと旬の物を買い込んで調理するのが休日の過ごし方になっています。今ようやく細竹が出回ってきたので、早速お味噌汁と天婦羅にして美味しくいただきました。この細竹も浜通りでは食した事がなく、初めて会津で出会った物です。
山菜を食べながら、ばぁちゃんを思いだし童心に帰って、来年は山菜取りに行きたいなぁと思う今日この頃です。
………皆さんも今しかない旬の味を楽しんで下さい……… ~折笠多~